- チーム: Scuderia Ferrari Marlboro
- マシン : Ferrari F2007
- カーナンバー : 6
開幕戦で爆発的な速さを見せるも、序盤戦は可変式フロア疑惑、風洞施設の故障などに苦しむ。
特にキミに関しては不慣れな要素も多く、危惧された通り(以上に)チームメイトから遅れを取る展開となってしまう。
しかしながら開発が再開された中盤戦以降F2007は再び速さを取り戻し復調。キミ自身も様々な試み(TCS −トラクションコントロールシステム−を弱めるなど)から自分のスタイルに合うセッティングが見出せるようになっていた。 リタイアしたヨーロッパGPを除くと後半10戦で5勝、全戦表彰台と大爆発。ついには最終戦ブラジルにて初のワールドチャンピオンに輝いた。
最大で28ポイント、第15戦日本GP終了時点でも首位ルイス・ハミルトンとは17ポイントの差があった。残り2戦のうち、どちらかでハミルトン5位以内ならばタイトル獲得は消滅していたことになる。 それでもキミは諦めなかった。可能性が低いことを認めつつ、ただ勝利を目指していた。そして中国、ブラジルで奇跡的なレースをやってのけたのだ。 ライバルの自滅や僚友のサポートもあったが、キミの諦めない気持ちがもたらした大逆転だったように思う。
キミ・ライコネン 110ポイント、ルイス・ハミルトン 109ポイント、 フェルナンド・アロンソ 109ポイント ・・・後世に語り継がれる劇的な結末であった。