Ferrari F2007

フェラーリF2007

  • 全長 : 4,545mm
  • 全幅 : 1,796mm
  • 全高 : 未発表
  • ホイールベース : 3,135mm
  • エンジン : フェラーリ Tipo056
  • 形式 : V型8気筒・90度
  • 排気量 : 2,398cc
  • 燃料・潤滑油 : シェル
  • タイヤ : ブリヂストン

06年型248F1から画期的な変貌を遂げたのがF2007である。 最新クイックシフトシステム搭載のギアボックスにゼロキール、そして85mmも延長されたホイールベース・・・ どれもが挑戦的でタイトル奪取への強い意欲の表れだった。 特にロングホイールベースを採用した点は他チームを驚かせた。 なぜなら07年のブリヂストンタイヤの特性には合わないとされていたからだ。 実際にメカニカルグリップを要する低速エリア、とくにモンテカルロやハンガロリンクでは苦しむこととなる。 これはおそらく空力面での恩恵を重視した結果であり、08年新車であるF2008ではこの点が見直され ホイールベースは短く調整されている。

また初採用となったゼロキールもマシン特性に影響を及ぼした。 F2007はタイヤに優しくレースペースにおいては非常に優秀であったが、 その一方で温まりが悪く予選などの1発勝負で劣勢を強いられることも少なくなかった。 つまりタイヤに優しすぎるマシンだったわけである。 そのうえ、高い縁石を苦手としたことからもサスペンション・ジオメトリーに関しては改善の余地があるといえる。

ただしエアロダイナミクスに関しては他の追随を許さず、中高速コーナーで無類の強さを発揮。 性質は全く異なるものの、マクラーレンMP4-22と並びコンペティティブなマシンであったといえるだろう。

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