- 全長 : 未発表
- 全幅 : 未発表
- 全高 : 未発表
- ホイールベース : 未発表
- エンジン : メルセデス FO110Q
- 形式 : V型10気筒
- 排気量 : 2,998cc
- 燃料・潤滑油 : モービル
- タイヤ : ミシュラン
MP4-18の大失敗を挽回すべく期待を受け登場したのがMP4-19である。 2003年11月、異例の早さでシェイクダウンされた当マシンだが、実質MP4-18と殆ど変わらなかったのだから早いのもうなずける。 前作の弱点を見事に受け継いでしまったMP4-19は、メルセデスの新設計エンジンの不出来と併せて低調なパフォーマンスにて序盤戦を戦わざるをえなかった。
そんな不振を極めたマクラーレンだが、ただ指をくわえて構えていたわけではない。 6月から“MP4-19B”と名付けられたアップグレード車をシェイクダウンさせ、虎視眈々と挽回の機会を図っていたのだ。 そして第10戦フランスGPにて実践投入された“真の新車”は及第点(完璧とまではいかない)の走りを披露。 骨の折れるような開発作業の末、数々の難題を克服することに成功していた。
このBスペックの特徴として優秀なトラクション性能が挙げられる。 中低速コーナー、そしてレインコンディションでは目を見張るモノがあった。 その一方で、中高速コーナーでのタイムはもう一つ伸び悩み、空力面においてはまだ改善の余地があることを匂わせた。
とにもかくにも、MP4-18から続く一つのコンセプトがようやく陽の目を見た格好であり、このMP4-19Bを経ていよいよ完成の域へと突入するのである。